マグネシウムが不足する原因

様々な不調や、発病リスクの原因となるマグネシウム不足ですが、一体どのような理由で起こってしまうものなのでしょう。次は、マグネシウム不足の原因について解説します。

体内で生成されない

マグネシウムを含むミネラルは、体内で生成されません。そのため、食事で摂取しなければ、体内のマグネシウムは不足し、マグネシウム不足となってしまいます。毎日の食事で、マグネシウムが多く含まれる食品を意識して食べることが大切です。

食の欧米化

マグネシウムを多く含む食品は、豆類や魚介類、海藻類、野菜類などです。豆類といえば、大豆製品である豆腐や納豆、魚介類であれば、貝や魚、海藻類であれば、わかめや昆布など、和食に適した食材が多いことがわかります。ところが、日本では「食の欧米化」が進み、肉類や油分たっぷりの料理や、ファストフードを日常的に食べるようになったことから、マグネシウムの摂取量が減ったと言われています。

また、食卓に並ぶ米が、玄米から精米へ変化し、玄米に含まれるマグネシウムが摂取できなくなったことも、マグネシウム不足を引き起こす原因の一つとする見方もあります。

日本の土壌

日本の土壌は火山灰土で、土中のミネラル成分が少ないことも、マグネシウム不足の原因です。土中のミネラル成分が少ないため、日本の水は、ほとんどが軟水で、マグネシウムの含有量は多くありません。

ストレス

実は、ストレスでも、体内のマグネシウムの量が低下することがわかっています。ストレスを感じると分泌されるノルアドレナリンなどのホルモンが、体内のマグネシウムを減少させるのです。悩みを抱えていたり、仕事や人間関係で、常にストレスにさらされている人は、マグネシウムをきちんと摂取するようにしましょう。

アルコール

アルコールを摂取すると、マグネシウムの排泄量が増えることもわかっています。酒は百薬の長と言われますが、飲みすぎると、マグネシウムを体外に排出してしまい、マグネシウム不足になることがあるのです。普段からアルコールを摂取する人は、マグネシウムの多い食品を意識して摂ることで、バランスをとりましょう。