マグネシウムは、無機質やミネラルと呼ばれる天然成分で、人体では生成されず、つい不足がちになる栄養素です。今回は、マグネシウム不足を解消するために有効な、マグネシウムを多く含む食材や食品をご紹介します。

マグネシウムが多く含まれる食品の分類

マグネシウムが多く含まれる食品分類は豆類・海藻類・魚介類・魚類・種実類・野菜類の6分類です。この6分類のうち、マグネシウム含有量が特に多く、食卓でよく見る&手に入りやすい食品TOP5を、「日本食品標準成分表(2015年版)」からご紹介します。

※(  )内は100g当たりのマグネシウム含有量です。

豆類

豆類は、マグネシウムが豊富に含まれています。特に納豆や豆腐、味噌などの大豆食品には多く含まれています。和食なら手軽に摂取することができる食品ばかりですね。

1位 きな粉(240㎎)
2位 大豆(220㎎)
2位 乾湯葉(220㎎)
5位 油揚げ(150㎎)
5位 小豆・えんどう豆(120㎎)

海藻類

海藻類は、ミネラルが豊富で、マグネシウムも多く含まれています。ただし、水で戻すことにより、マグネシウムが最大20%溶出するというデータもあるため、実際のマグネシウム摂取量は、表示量より少なくなってしまいます。

また、含有量は抜群に高い海藻類ですが、食べる量はそれほど多くありません。例えば、味噌汁1杯分のわかめは、約5gほどです。

1位 あおさ(3,200㎎)
2位 あおのり(1,400㎎)
3位 素干しわかめ(1,100㎎)
3位 ほしひじき(640㎎)
4位 素干しえごのり(570㎎)
5位 素干し昆布(540㎎)

魚介類

エビや貝などにもマグネシウムが多く含まれます。ここに記載されているもの以外の貝類や、タコやイカなども、マグネシウムを多く含む食材です。

1位 干しえび(520㎎)
2位 生あさり(100㎎)
3位 いくら(95㎎)
3位 はまぐりの佃煮(95㎎)
5位 桜えび(92㎎)

魚類

魚類には、白身魚、赤身魚、青魚ともにマグネシウムが含まれています。1位のにぼしですが、100g食べるのはちょっと難しいですね。

1位 にぼし(230㎎)
2位 しらす干し(半乾燥)(130㎎)
3位 いわしの丸干し(100㎎)
4位 きんめだい(73㎎)
5位 かつお節(70㎎)

種実類

こちらは、おつまみとして好まれる実です。小皿1杯で大体20~25gほどなので、マグネシウムの実際の摂取量は、4分の1以下となります。

1位 いりごま(360㎎)
2位 アーモンド(270㎎)
3位 松の実(250㎎)
4位 カシューナッツ(240㎎)
5位 落花生(200㎎)

野菜類

野菜類にもマグネシウムが含まれています。この他にほうれん草やトウモロコシなども多く含まれる食材です。

1位 切干大根(乾燥)(160㎎)
2位 枝豆(72㎎)
3位 オクラ(51㎎)
4位 モロヘイヤ(46㎎)
5位 ごぼう・ほうれん草(ゆで)(40㎎)

食品データ参照:文部科学省日本食品標準成分表2015年版(七訂)