マグネシウムを過剰摂取すると、人体にどのような影響があるのでしょうか。今回は、マグネシウムの過剰摂取による副作用とは何か、また、マグネシウムの過剰摂取に注意したい人とはどのような人か、年代別・性別ごとの摂取推奨量はどのくらいかなどについて解説します。
マグネシウムを摂り過ぎるとどうなるのか?
マグネシウム過剰摂取の副作用
マグネシウムを過剰摂取すると、腸での吸収量が抑制され、余剰分は排泄されるのですが、その際、下痢を起こすことがあります。マグネシウムには、便を軟化させる効果があるため、過剰摂取にならないよう注意しましょう。
乳児や高齢者の過剰摂取に注意
乳児や高齢者、または腎機能が低下している人は、マグネシウムの過剰摂取には少し注意が必要になります。腎機能が低い人が、マグネシウムの用量が高い治療薬などを服用し続けた場合、血中のマグネシウム濃度が上がりすぎてしまうことで、「高マグネシウム血症」を発症することがあるからです。高マグネシウム血症の症状は、血圧低下、倦怠感、嘔吐、顔面紅潮、呼吸困難、不整脈、心不全などがあり、悪化すると死亡に至るケースもあります。
マグネシウムを摂り過ぎてしまうケース
食品からの摂取で、マグネシウムの過剰摂取による健康被害が出ることはありません。一般的な食事で摂取できるマグネシウムの量は、少ないからです。
マグネシウムの過剰摂取が起こるケースは、サプリメントや健康食品からマグネシウムを摂取する場合になります。サプリメントや健康食品の摂取は、必ず用法・用量を守りましょう。
また、治療薬としての下剤にもマグネシウムが含まれています。そのため、腎機能の低い人が下剤を服用する際は、医師に相談しましょう。